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【パリレポート】パリマレ区の藍染ブティック『JAPAN BLUE PARIS』

今回はパリ3区、4区をまたがるお洒落なエリアとして知られるマレ地区にやって来ました。

かつて大昔の13世紀までは沼地(マレ)であり、その後僧侶や騎士団により開墾され人が住めるようになったそうです。15世~18世紀にかけ貴族が住む住居が建てられ、現在も観光の名所としてこういった建築物が多く見られます。その他パリ市庁舎、バスティーユ広場、ヴィクトール ・ユゴーが屋敷を構えていたヴォージュ広場など歴史的な場所や建造物が多く、歴史散策ができる街並みとなっております。またセーヌ川も近く、街並みを見ながら散策するのはとても気持ちが良い場所です。

現在では若者が集まる街として知られ、パリ最先端のトレンドを発信するエリアとなっており、おしゃれなカフェやクリエイターの店、雑貨屋やギャラリー、アンティーク屋さんなど、散策をしているとちょっと足を止めてお店の中に入ってみたくなります。

そんなお洒落なエリアに位置する、JAPAN BLUE PARIS さんに、今回はお話を聞きました。このブティックの周辺も画廊やアンティーク屋さんが多く、お店のすぐ裏には12~ 13世紀ごろ外敵からパリを守る為に建てられた城壁が、高校の運動場の壁として現在も見られます。このブティックで働いている大和田さんにお話を聞きました。

お店の歴史

「「JAPAN BLUE PARIS のオーナー、真鍋 徳(かつ)がパリのお店を開店するまでは、本 社 JAPAN BLUE の世界市場開拓を約 10 年間行っていました。国際展示会などのイベント に参加し、市場調査、卸先開拓などの営業活動を行ってきました。現在はヨーロッパでは 約30か所の拠点で卸を行っています。その活動の末、2016 年パリにブティックを開店する事が出来ました。JAPAN BLUE JEANS MOMOTARO JEANS の商品 に加え、日本の本藍染作品やデニムの着物、羽織、デザイナーによる手作り作品など日本の伝統的な青を 用いた商品を取り扱っております。パリのブティックは真鍋 徳(かつ)社長のもと日本の青 を追求するというコンセプトにおいてパリから日本の青を世界に発信する場になっていま す。」

JANPAN BLUE PARISのお客様は

「アーティストやアートが好きなお客様が多いですね。パリのマレ地区はファッションで有名なエリアでもあるので、服飾系の有名ブランドで働かれている方などファッションに携わるお客様も多いです。そして良質なものを好んで購入されるお客様が多いように思います。

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お客様の年齢層は 20~70 代まで幅広く、「金継ぎ、刺し子、藍染、襤褸(ぼろ)」など日本 文化にかかわるキーワードをすでにご存じの方も多いと思 います。特にパリは日本関連のお店や、展示会、イベントが多く、お客様がそれらを通じて ご自分で学んでいらっしゃる場合も少なくないようです。中には、私達日本人 より知識が深い方もいらして、驚かされることもあります。

また以前は、アジア系のお客様がフランス旅行の際に当店に買い物されているという姿も見受けられました。新婚旅行の際に当店へお立ち寄りになるお客様もいらっしゃい ました。今年はコロナ禍でそういった他国からの旅行者が減少していま す。一方リタイヤされたフランス人のお客様は増えています。現在海外旅行をするのは難しい状況なので、ちょっとした小旅行気分を味わいに、当店へお見えになるお 客様も多くなりました。そして岡山県の児島ジーンズストリートまで行かずに、上質の日本産のジーンズをJAPAN BLUE PARIS でご購入していただいています。」

 

現在と未来

JAPAN BLUE PARISさんは 日本の地域再生にも目を向けておられ、お店のモチーフである青色を基調とした日本の地域商品の販売も行っています。またデザイナーさん達による小物作品の販売も行っていらっしゃいます。

日本の青を追求するというコンセプトのもと、現在もこれからも、日本の伝統的な青とともに様々な商品を世界に紹介して頂けるのが楽しみです。

 

和紙ノート、着物カバー付きノートについて

せっかくの機会なので、大和田さんに手漉き和紙ノートや大島紬のカバーについて感想を 頂 きました。大和田さんは日本の大学やリヨンで服飾や生地について学び、2016 年の JAPAN BLUE PARIS の立ち上げからこのブティックで働かれているとの事です。

黒田「大島紬のカバー付きノートを見てどのように思われますか?」

大和田さん「デザイナーやアーティストの方が興味を示されるのではないかと思います。商業 的な商品ではなく、一つの作品に見えるので、そういった方の感性に合うのではないかと思います。私も物を作るお仕事に携 わる一人なので、この大島紬のカバーが できるまでの職人技、手から手と渡る時間を想像してしまいます。大島紬で作ったノートカ バーは、作り手側の目線で見るとたいへん贅を尽くした商品だなと感じました。どれだけ時 間がかかるものなのか想像できます。」

黒田「手漉き和紙ノートと別売りのカバーを見てどう思われますか?」

大和田さん「フランス人はノートにカバーをする習慣がないので手漉き和紙 ノートだけでも購入される方はいるのではないでしょうか。」

大和田さん、ご多忙の中お話を聞かせて頂き有難うございました。 レポートの終了時にお店の中の写真を撮らせて頂いたのですが、日本の藍染生地を使った 絵 画のような生地がとても綺麗で印象的でした。私も日本人だからでしょうか、なんだか懐か しくもあり魅了させられます。

 

JAPAN BLUE PARIS パリのブティックのウェブサイトは以下です。ぜひ訪れてみてくだ さい。

https://japanblue.eu/

フェイスブックのサイトはこちら。

 https://www.facebook.com/JAPAN-BLUE-PARIS-1007311019356355/?ref=page_internal

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