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Withコロナ時代の企画(3) 災害の先

新型コロナウイルスにより、景気が悪くなるのではないか、失業してしまうのではないか、会社が元通りにならないのではないかと悪い想像ばかりしていては、想像通りに悪い方向に進んでしまいます。

今、どんな戦略をたてるかが今後の進路の大きな分岐点となります。

日本は災害大国とも言われるぐらい災害が多く、それを乗り越えてきました。

災害とは,人間および人間社会になんらかの破壊力が加わって,人命が失われたり社会的財産等が失われ,それまでに構築されてきた社会的均衡が崩れることを言います。

災害の要因には、「自然的なもの」と「人為的なもの」に大きく別れます。

「自然的なもの」では、気象、地象、天災などがあります。

「人為的なもの」では、公害など人が要因で起きたものになります。

この災害により、今まで構築された社会的均衡が崩れ、消費者の行動変容が起きるとともに、市場を構築していた企業の関係も崩れます。

 

災害時には、見えなかった、もしくは見ようとしてこなかった、避けていた世の中の課題が明確に現れる。

災害があることにより、人々は本質に気づかされます。

それは「忘れかけていた大切なもの」「本来無駄であったもの」です。

どうしても生活のペースができてしまうと視界が狭まり見失ってしまうことが多いです。

また、その時のストレスによる衝動買いや時短につながる利便購買、暇つぶし購買などによりモノが溢れることで満足感を得たりしてしまいます。

今回の新型コロナウイルスの影響による外出自粛時には、無駄なものを売りに出したり捨てる方が多かったようです。景気が悪くなると予測しての売却もあったかもしれませんが、家の中にいることが多かったため掃除する時間が増えたこともあり、今までの生活を見つめ直したのかもしれません。

東日本大震災時には、多くの方が電話がつながらなくなったことによりコミュニケーションの大切さ、人とのつながりを感じる機会となりました。

ゲリラ豪雨による河川の氾濫や、川の増水で子どもたちが流されてしまった悲しい事件により、気象の変化に意識が高まりました。

新型コロナウイルスよりも早い段階で微小粒子状物質「PM2.5」の大気汚染により、空気環境との付き合い方に注目が集まりました。

 

災害時に課題解決となった事例

東日本大震災の際に課題になったのが、人とのつながりの大切さです。

この課題解決として伸びたのが、SNS(ソーシャルネットワークサービス)です。

地震の影響で電話が通じなくなりました。そんな時にインターネットなら家でなくてもつながれるということ、そして震災により人と人のつながり、遠方でもつながることができ存在を感じられる安心感をえられることから活用が広がりました。
また、助け合いであったり支援といったつながりが盛んになり、クラウドファンディングで様々な人とつながり事業が立ち上がりました。

また、家族や人とのつながりだけではなく、自然との付き合い方が見直されました。

第二次アウトドアブームの再来です。もうブームではなく今では定着し、アウトドアは成熟市場までになりました。

何かあったときの火の起こし方や、脅威だけではなく癒やしやレジャーにもなる自然への見直しにもなりました。

 

新型コロナウイルスでの課題とは

今回の新型コロナウイルスは、すでに自然界にウイルスはいるなかで拡大したことを災害と呼ぶべきなのか議論はありますが、今まで構築してきた社会的均衡が崩れたことは確かです。

この新型コロナウイルスが社会に与えた影響は大きいです。

目に見えてこの期間に普及したのはZOOMなどのWEB会議システムです。

このWEB会議システムにより、出かけられないなかで会えるZOOM飲み会をはじめ遠隔地にいてもサービスができるセミナー、学習塾などの習い事やWEBスナック、オンライン宿泊なんてのもでてきました。

この新型コロナウイルスがもたらした課題は、過去最大級の経済への影響が懸念されていることからマイノリティーが抱えていたモノが浮き彫りになり、多くの課題をもたらしています。

その課題とは、「ノータッチ」「平等」「断絶回復」「解放」などがあげられます。

・ノータッチ ・・・3密対処を超えた、スムーズへ。

・平等 ・・・医療、教育をはじめとした機会の平等。

・断絶回復 ・・・国境や地域間、人と人の関係の再構築。

・解放 ・・・時間、空間、金、関係の束縛から解放。

企業にとっては、「ノータッチ」から事業のアイディアは簡単に出てくるかと思います。
どうしても対処するような策はすぐにでてくるのですが、課題解決は別格の次元です。
上記に上げた課題のキーワードはほんの一部ですが、新たな世界を想像して解決方法を考えてみてください。
それが、これからの新たな世界において、新たな企業立場として歩める一歩になるかもしれません。

 

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