青森県弘前市では、「弘前ねぷたまつり」が新型コロナウイルスの影響により二年連続で中止となり、代替事業として、弘前ねぷたの持つ歴史と伝統を継承する「城下の美風」事業を実施しています。
「城下の美風」事業の一環として、弘前市民会館のスタッフがコロナの終息を願い「ねぷた絵」を制作・展示し、制作過程をタイムラプス動画で公開しました。
装飾の風習再現「城下の美風」事業
「城下の美風」事業とは、弘前ねぷたの持つ歴史と伝統の継承のため、大正から昭和期までに軒先などで飾っていた手持ちねぷた装飾の風習を再現する事業になります。
市内商店街などを中心に、金魚ねぷたや角灯籠の飾り付けを行っており、今年は世界文化遺産への登録を記念して「北海道・北東北の縄文遺跡群」にちなみ、遮光器土偶と合掌土偶をモチーフにした「青森縄文土偶ねぷた」も展示しています。
厄払い行事である「ねぷたまつり」
「ねぷたまつり」は厄災を払う文化的な行事になります。その厄祓いであることに着目し、コロナの終息を願って「弘前ねぷた絵」(縦2.1m×横3.6m)を制作し、市民会館敷地内に展示されています。
絵の制作から骨組み、照明、題字等にいたるまで、すべてを市民会館スタッフで制作。さらに、その過程を真上から記録したタイムラプス動画も、撮影・編集、BGM制作等、すべてスタッフで行ったそうです。
●弘前市民会館「弘前ねぷた絵」について
ねぷた絵題名: 「三国志 趙雲幼主を救う」
展示場所 : 弘前市民会館 車寄せ棟(青森県弘前市大字下白銀町1-6)
展示期間 : 7月17日(土)~9月20日(月・祝)
事業詳細 : http://www.city.hirosaki.aomori.jp/shiminkaikan/2021-0616-1530-371.html