トロロアオイを農家・職人と生産する「わしのねりプロジェクト」始動中

高級御影石をアップサイクルした “石の器”ブランド「INASE」 

創業94年、墓石の製造・販売を主な事業としてきた有限会社稲垣石材店は、2020年4月より新たに石の器ブランド「INASE(イナセ)」を2021年7月に本格始動してから現在、すでに新規の注文が6か月待ち、事業の売上シェアの約10%弱を占めるまでに急成長しています。

主力である墓石製造から出た産業廃棄物をアップサイクルし、「最高級の石材からできた食器やインテリア用品」という新たな付加価値を見出した、立ち上げの準備段階から某有名グルメガイドに掲載の星付きレストランや高級旅館などの注目を集め、延べ50件を超える新販路開拓の実績につながっています。

本取り組みは、愛知県岡崎市にある岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズがサポートしたもの。

日本3大石品生産地の岡崎市

日本3大石品生産地の岡崎市であるが、石市場は15年で約半分に縮小している状況にあります。
石材市場はこの20年で急激に縮小。2000年に約4,500億円だった市場規模は2015年に約2,500億円と半減。以降、縮小の一途を辿っており、従来の墓石や石像、灯篭などの需要は減少傾向にあります。
愛知県岡崎市は良質な花崗岩(御影石)が採掘できる日本3大石品生産地(岡崎市、香川県庵治町牟礼町、茨城県真壁町)の一つであり、優秀な石職人をたくさん抱える石製品の街です。

INASEを担当する稲垣 遼太は岡崎で石屋に生まれた4代目として2016年に家業へ戻り社業に励むなか、墓石を製造する過程で生まれる端材が廃棄されていることに注目しました。
端材を利用して制作したお皿のような品をハンドメイド、手作り、クラフト作品を販売できるオンラインマーケットCreemaに出品したことがきっかけで神戸のステーキレストランから問い合わせが入り、デザインを決めるところから約1年かけてオーダーメイドの石のお皿を納品するに至りました。
その後、オカビズに相談するなかで「最高級の石材から、熟練した職人の手仕事によって生まれたオーダーメイド石食器」とコンセプトを明確にし、新たなブランド「INASE」が確立されたものです。

今後は器に限らず、シンプルに石が魅力的だと思ってもらえるようなものを創り、世に出していきたいと考えているそうです。

 

商品紹介

特設サイト: http://inase-utsuwa.com/

 

 事業者概要

会社名:有限会社稲垣石材店
創業    : 1927年
所在地   : 〒444-0936 愛知県岡崎市上佐々木町中切8-5
電話    : 0120-31-6879
営業日   : 年中無休(一部休みがあります)
営業時間  : 9:00~17:00
ホームページ: https://www.stone-world.co.jp/

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