手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画〜手漉き和紙ができるまで〜』関連商品及び生活雑貨商品を追加

手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画〜手漉き和紙ができるまで〜』


手漉き和紙の原料となる楮やトロロアオイの栽培から、紙漉きの工程、流通まで
ユネスコ無形文化遺産登録三紙の手漉き和紙をつないだ11m超の大作巻物

 手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』は、国宝『鳥獣人物戯画』が伝わる京都 栂尾(とがのお)山 高山寺より許諾をいただき、手漉き和紙の原料となる楮やトロロアオイの栽培から、紙漉きの工程、流通までのイメージをお馴染みの動物たちを模して描きました。
 ユネスコ無形文化遺産に登録された細川紙(埼玉県小川町、東秩父村)、本美濃紙(岐阜県美濃市)、石州半紙(島根県浜田市)の三紙の手漉き和紙をつなぎ合わせた11mを超える巻物となっています。
 今回制作する手漉き和紙絵巻は、鳥獣戯画で割印として使われていた高山寺の印鑑のひとつを復元し、巻物に押したのち、展示会終了後、鳥獣戯画が伝わる高山寺に奉納させていただきます。

制作中の鳥獣戯画手漉き和紙ができるまでの1面(手漉き風景)


11/30・12/1・2(土・日・月)京都の町屋で特別展示会開催。

 展示会場では、三紙に墨で手描きした『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』と併せ、同様の絵柄を三紙に印刷した写しも展示いたします。手描きの墨絵と日本の和紙への印刷技術の高さを見比べていただくことで、和紙への興味と理解を深めるきっかけになれば幸いです。

 会場となる町家は、学校法人 京都建築学園 京都建築専門学校のご厚意により、特別にお借りした建物です。普段は学生たちの学びの場として利用されており、大正元年に建築され、平成12年に改修された伝統的な京町家に触れることができます。

年の瀬が近づく時期ではありますが、京都の地で日本の伝統文化に触れ、興味を持っていただく機会にしたいと考えております。ぜひお気軽にお越しください。


【手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』概要】

制作中の鳥獣戯画手漉き和紙ができるまでの1面(原料仕込み風景)

【巻物名】手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』
【サイズ】約11.5m(巻物完成時に正確な数字がでます)
【面数】12面(第一章:原料栽培:4面、第二章:手漉き工程:6面、 第三章:手漉き和紙使用:2面)
【素材】ユネスコ無形文化遺産登録 石州半紙、本美濃紙、細川紙
【技法】墨絵(白描画)
【形状】巻物
【制作過程】
2023年トロロアオイ栽培
2024年6月 絵柄構想
2024年7月 試し描き・方向性確認
2024年8月 手漉き、資材収集
8月26,27,28日  描画
9月13日  高山寺絵柄確認し、巻物へ表装
     高山寺朱文長方印制作
11月26日 高山寺にて紙継に捺印入れし、巻物完成
11月30日~12月2日 京都で展示 
各展示会終了後、高山寺に奉納

トロロアオイ農家とトロロアオイ栽培
ユネスコ登録和紙 手漉き
手漉き和紙鳥獣戯画描画
高山寺朱文長方印復元
今までにない耳あり巻物への京表具
高山寺で巻物の紙継に捺印


<わしのねりプロジェクトとは>

生産者不足の手漉き和紙に不可欠な原料“ねり(トロロアオイ)”を家庭で育て、埼玉県比企郡小川町のトロロアオイ生産組合や紙漉き職人さんにトロロアオイを届けるとともに、和紙商品の開発や普及活動をしています。一般家庭と原料生産農家、紙漉き職人が一体となって原料不足を克服し、手漉き和紙の存続の一歩につながればと考えています。


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