11/30・12/1・2 手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画〜手漉き和紙ができるまで〜』展開催

今年の楮は豊作

埼玉県小川町では、例年より早い12月中旬から楮(かず)かしきと楮むきが行われました。
楮かしきとは、和紙の原料となる楮を蒸し、皮を剥く楮むきをすることを言います。
今年は台風が来なかったこともあり、まっすぐにきれいに成長しました。
楮はまっすぐに成長させないと、蒸し器に入れられなかったり、きれいに剥けなかったりします。
台風が来なかったことにより、多くの楮が曲がることなく収穫できたことで通年の4倍近くの量が作れそうとのこと。

蒸釜は朝の6時から火が入れられ、9時に最初の楮を蒸し始めます。
蒸す時間は約1時間。

蒸した楮を釜から取り出し、太い方の端をひねり、裂け目ができたところを起点に裂きながら引き上げて1枚の皮に剥ぎとっていきます。

剥ぎとった皮を天日に干していきます。
通常の干し方は、稲のようにまとめて竿に引っ掛けて干す方式を取りますが、小川町ではまとめることでカビが生えやすくなるリスクを抑えるため、一枚一枚洗濯ばさみに挟んで干していきます。
この干し方を”かずのれん”と名付けたそうです。

楮かしきの作業はここまでですが、外側の黒革除去し甘皮のみにしていき原料の完成となります。

来年1月16,17,23日に、楮かしき作業を行います。
この日は一般の方も参加できます。参加希望の方は、当日会場に直接お越しください。
詳細については、下記小川町のサイトでご確認ください。

詳細はこちら(小川町サイト)。

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