企画書といった書類を作るだけではなく、上司や先輩、取引先と話すのに理解してもらえるよう内容を練って話すこともあるかと思います。
また、プライベートでも、スポーツをやっていれば作戦がありますし、友達を呼んでのホームパーティーでも場面構成やメニューを考えるかと思います。
企画は身近にいつも存在します。
どうしても企画というと、なんかいいアイディアがないかな〜と考えがちです。
このアイディア勝負になると、ゴールの見えない過酷な道を歩むことになり、
企画を最後まで完成させる前に体力が奪われてしまいます。
こんな無駄な体力を使って最後まで考えきれなくなることのないように、
まずは何で企画を考えるのか「条件」を整理してみましょう。
無駄な体力を消耗しないための「条件整理」
企画を考えるということは、「ありたい姿」を目指すということです。
そのありたい姿は未来の姿であり、「目標」になります。
「目標」があるということは、目標に到達するための「課題」が間違いなく存在します。
課題をクリアすることで目標に近づけます。
また、その「目標」を目指すにあたって
☑時間的制約
☑費用的制約
☑先進的・保守的
☑人員的制約
☑技術的制約
☑スペース的制約 等
このあたりの条件を抑えたうえで、「課題」は何かを考えていきます。
企画は「課題解決」
企画は目標を目指すにあたっての「策」になります。
策とは、目標に到達するためのポイントとなる課題点をどうクリアするかになります。
課題点を自分自身にもつのか、それとも外部である相手や環境にもつのかで
大きく異なってきます。
このような課題を見つけるのにSWOT分析を使うと明確になりますので
過去の記事を参考にしてください。
企画の重要なポイントは、コンセプト、ストーリー、インプレッション
どうしても企画をする際に、緻密にしがちです。
どれだけ考えられているかというアピールにはなりますが、
相手に伝えるのに長過ぎては忘れられてしまってはどうもこうもありません。
課題に対してストレートに解決するテーマのような
一言で伝えられる「コンセプト」が大事です。
「コンセプト」をたてることで、企画全体にまとまりが出ます。
このまとまりが、企画をすすめる側のパワー、企画を受ける側の強い印象に
つながり成功につながります。
この「コンセプト」を基に、人、モノ、場所、金、時間を構築していきます。
この構築時に必要なのが、ストーリーです。
この「ストーリー」は企画のなかでは2点あります。
1)なぜ、このコンセプトにつながったか(過去と未来の接続)
2)なぜ、対象となる人、モノ、場所、時間を選んだのか(主人公と世界観)
「ストーリー」は「コンセプト」に感情を添えます。
例えば、農家さんの顔が見える野菜の販売方法があります。
顔が見えることで誰が作っているか分かる安心感はもちろんありますが、
そのほかに、農法やこだわり、人生観に共感して購入に至るケースがあります。
これが「ストーリー」です。
また、論理的な会話よりもストーリーの方が受け入れやすさがあります。
例えば、住宅の性能のメリットを説明するにも、ただ効果について話すよりも
なぜその性能が必要になったかという理由とそれを解決するためにできたという
話し方では、相手への伝わり方は雲泥の差がでます。
「ストーリー」にのった「コンセプト」のある企画ですが、最後に求められるのは、
やはり結果です。
「ストーリー」や「コンセプト」を目に見えるもの、聞こえるもの、さわれるもの等にしてカタチにする必要があります。
それは商品やサービスかもしれませんし、友達を祝うパーティーや旅行プランかもしれません。
もしくは、商品化する前の企画書という書類にしたものも言えます。
カタチにした際、相手への印象や感性に響くかが大事です。
この印象や感性は英語でいうと「インプレッション」になります。
いくら論理的に優れていても感性に響かないものは心がのりません。
それは、機能性が高いんだけど購入に至らない商品のようなものです。
人は感性に合うものを見ると欲求からあとになって自分に言い聞かせる言い訳のような論理が働きます。
感性に響かせて、あとで論理的に考えさせるよう
前段の「コンセプト」「ストーリー」を、言語やイメージで感性に響くビジュアル化を心がけてください。
このコロナ禍で世の中の情勢や価値観が大きく変化してきています。
企業内の企画はもちろん、プライベートでも行動範囲が狭められているなかどう楽しむかなど
企画はますます求められます。
企画は数を重ねれば重ねるほど先鋭されてきます。
店先に置いてある商品を「コンセプト」「ストーリー」「インプレッション」の3つの視点で、
どうプレゼンしたんだろうと妄想して鍛えてみてはいかがでしょうか。
皆様のコロナ禍時代の企画ライフを応援してます。