11/30・12/1・2 手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画〜手漉き和紙ができるまで〜』展開催

リーマン・ショックから学ぶ2021年東京からの移住者が増えます

この新型コロナウイルスの影響により景気が後退することは誰もが予想していることかと思います。
この景気後退に関して危機感をもつことも大事ですが、
逆転の発想でチャンスと捉える視点も大事かと思います。

近年一気に景気が後退した時期は、2008年のリーマン・ショックがありました。

アメリカ合衆国の投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したことにより、連鎖的に世界規模の金融危機が発生しました。

特に不動産業界では深刻で、複数の不動産デベロッパー(開発業者)が倒産に陥りました。

住宅の新設着工数でみると、リーマン・ショック後の2009年には全体で約2.5割減少となり、東京都では約3割減少、郊外は約2割減少となりました。

また、民間住宅投資で見ると、リーマン・ショック発生後の半年後に下がっているのがわかります。

住宅市場への影響は株価が暴落した半年後から起こり、今年の秋以降影響が出てくると考えられます。また今回は、現状までの回復にはかなりの年数がかかると考えられます。

国民人口が減少してきているため、もう現状の着工数まで戻らないかもしれません。

日本の政府は色々と施策をとっていますが、リーマン・ショックと同じような景気後退が、この新型コロナウイルスにより起こる可能性があります。

そして、このリーマン・ショック時に起きている現象で気にしたいところが、東京からの人口転出です。

新型コロナ・ウイルスで3密環境の東京への不安やテレワークの導入により少し遠方に住んでいてもいいかもというニーズが高まっています。もしかしたらリーマン・ショック時に景気が悪くなり収入減などで東京から人口が転出(引越し)しているのではと仮説を立て調べたところ、やはり転出が増加していました。

 

リーマン・ショックがあったのは2008年9月です。その半年後の2009年の年に東京から他都道府県の転出人口が増加しています。

転出先では、前年より埼玉県が6.5%増加、茨城県が5.8%増加、群馬県5.0%増加で神奈川県1.6%増加、千葉県0.4%増加しています。

リーマン・ショック時は2009年の翌年にはまた東京からの転出が抑えられてきていますが、来年東京オリンピックがあり一層テレワーク化が進められるので転出が進む期間が長引くかもしれません。

この転出者をどう受け入れるか、需要があるかと思います。

不動産、引越し、新生活で必要なもの、新たな趣味、仕事を探す方もいるかもしれません。

これをチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。

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