東京工芸大学は、2022年3月25日(金)まで、本学色の国際科学芸術研究センター「カラボギャラリー」において、第8回企画展「陰翳の中の色彩美-日本の伝統-」を開催しています。
カラボギャラリーは東京工芸大学の「研究センター」として、「色」をテーマに本学の特長である工学部・芸術学部教員の共同研究・制作の成果を生み出している取り組みです。国内初の「色」をテーマとした常設ギャラリーで、アート作品を通じて「色」の科学的・芸術的な面白さや奥深さを体験することができます。
カラボギャラリーは、これまでに7回の企画展を開催しており、第8回となる今回は「陰翳の中の色彩美-日本の伝統-」をテーマとして開催しています。実寸大の能舞台(一部)や西陣で織られた唐織の能装束、茶室の床の間等を展示し、太陽光の照度を吸収する壁に囲まれた薄暗い室内において発展してきた日本古来の色彩感覚について考える内容となっています。
また、能装束については、「朱生成段替り花籠に藤萩文様唐織」と「紅浅葱段替り露芝に梅水仙の雪輪と垣に菊文様唐織」(西陣織)が入替で展示されます。日光の時間変化を模擬した照明下で本来の色彩美を体験できます。
さらに、2022年2月19日(土)には、外部講師に松山隆之氏(能楽シテ方観世流)と、三浦大徹氏(武者小路千家)をお呼びして記念ワークショップの実施も予定しています。
日本の文化にかかせない色彩美を、本企画展で感じてみては如何でしょうか。
◆カラボギャラリー第8回企画展「陰翳の中の色彩美-日本の伝統-」
【会期】 ~2022年3月25日(金)
【開館】 月曜日~金曜日 12:00~17:00 (休館日:土曜日・日曜日・祝日)
【入場料】無料
【会場】 カラボギャラリー
(神奈川県厚木市飯山1583 東京工芸大学厚木キャンパス12号館2階)
【主催】 東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センター
【出展作品及び作家】
■能装束 ※展示入替あり。
・12月17日(金)~1月7日、1月24日~3月4日:
朱生成段替り花籠に藤萩文様唐織 松山隆之(能楽シテ方観世流)
・1月10日(月)~1月21日(金)、3月7日(月)~3月18日(金):
紅浅葱段替り露芝に梅水仙の雪輪と垣に菊文様唐織
協力:渡文株式会社