手漉き和紙の原料となる楮やトロロアオイの栽培から、紙漉きの工程、流通まで
ユネスコ無形文化遺産登録三紙の手漉き和紙をつないだ11m超の大作巻物
手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』は、国宝『鳥獣人物戯画』が伝わる京都 栂尾(とがのお)山 高山寺より許諾をいただき、手漉き和紙の原料となる楮やトロロアオイの栽培から、紙漉きの工程、流通までのイメージをお馴染みの動物たちを模して描きました。
ユネスコ無形文化遺産に登録された細川紙(埼玉県小川町、東秩父村)、本美濃紙(岐阜県美濃市)、石州半紙(島根県浜田市)の三紙の手漉き和紙をつなぎ合わせた11mを超える巻物となっています。
今回制作する手漉き和紙絵巻は、鳥獣戯画で割印として使われていた高山寺の印鑑のひとつを復元し、巻物に押したのち、展示会終了後、鳥獣戯画が伝わる高山寺に奉納させていただきます。

【手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』概要】

【巻物名】手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』
【サイズ】約11.5m
【面数】12面(第一章:原料栽培:4面、第二章:手漉き工程:6面、 第三章:手漉き和紙使用:2面)
【素材】ユネスコ無形文化遺産登録 石州半紙、本美濃紙、細川紙
【技法】墨絵(白描画)
【形状】巻物
【制作及び展示会過程】
2023年トロロアオイ栽培
2024年6月 絵柄構想
2024年7月 試し描き・方向性確認
2024年8月 手漉き、資材収集
8月26,27,28日 描画
9月13日 高山寺絵柄確認し、巻物へ表装
高山寺朱文長方印復刻制作
11月26日 高山寺にて紙継に捺印入れし、巻物完成
11月30日~12月2日 京都で展示会開催
2025年5月17,18日 長野県小諸市で展示会開催
2025年秋 高山寺に奉納
各地区展示会企画進行中






<わしのねりプロジェクトとは>
生産者不足の手漉き和紙に不可欠な原料“ねり(トロロアオイ)”を家庭で育て、埼玉県比企郡小川町のトロロアオイ生産組合や紙漉き職人さんにトロロアオイを届けるとともに、和紙商品の開発や普及活動をしています。一般家庭と原料生産農家、紙漉き職人が一体となって原料不足を克服し、手漉き和紙の存続の一歩につながればと考えています。












