3C分析とは、マーケティング環境を分析するにあたってのフレームワークになります。3Cとは「市場・顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つの頭文字を取ったもので、マーケティング環境を抜け漏れなく把握するのに使用します。
コントロールできるか、できないかでのミクロ環境、マクロ環境
自社を取り巻く環境として大きくミクロ環境とマクロ環境があります。ミクロ環境とは自社の力でコントロールできる範囲と考えてください。また、マクロ環境とは自社では到底コントールができない範囲になります。
マクロ環境には、2020年以降全国民人口が減少に移る「人口動向」、円高などの「経済動向」、車の運転ミスなどの事故が多発している「社会動向」、服を売るショップから服だけではなく食事なども提供するライフスタイルショップに移ってきている「業界動向」、若い人のかかとが小さくなっている、天気が不安定などの「生態学動向」、女子高生など若い子から発生したりする「文化流行動向」、消費税増税や規制などの「法律」、政権交代や外交による環境の変化となる「政治動向」、重心制御技術によりドローンが生まれ配送サービスに参入するまできた「技術動向」などがあげられます。
ミクロ環境は、コントロールしようと思えばできる顧客、競合や流通、自社になります。
BtoCとしての3C分析。BtoBとしての5C分析。
3C分析は企業が直接消費者に対して事業を行うBtoC(企業(business)から一般消費者(Consumer)へ)時に使われます。しかし、事業を展開するにあたってBtoBという企業から企業へという取引もあります。BtoBの場合には5C分析を使用します。
5Cとは、自社、競合、顧客に「流通(Channel)」「協業(Collaborator)」が入ってきます。流通とは顧客に商品が渡るまでの物流や問屋、店舗になります。協業とは、一緒に商品を製作する下請さんなどになります。
現状を把握するだけでなく、戦略を導くのに使用しよう!
各フレームごとに状況を確認し、自社の価値やポジショニングを確認するような使い方だけではなく、事業を行うにあたっての戦略に対してどのように実行していくかを考えていくのに使ってみてください。
そのやり方としては、自社が行おうとしていることに対して、
まず、
競合として
・戦略(重複していないか)
・経営資源(生産能力、店舗や流通力など)
・業績(売上高、シェア、利益率、キャッシュフローなど)
で邪魔となる要素がないか。
市場として
・成長性
・購買人口
・業界の風習
・購買に影響する要素
・切り替えのスイッチングコスト
で使ってもらえるまでにかかる時間、継続して展開できるかがポイントです。
これらを掻い潜って、どのように展開できるかの戦略を策定していきます。
新商品を展開したい場合には、邪魔となる要素はないか、使ってもらえるまでにかかる時間、継続して展開できるかを頭において分析してみてください。