ノートといえば、授業で習ったものを書き留めるイメージが強いですが、
ノートを使うことで書いたモノの記憶・意識の向上、書き進めていくことで内容が発展したり細分化できたり、その時の思いを記録・回顧できたりします。
ノートをこんなに長く使ってきているのに、いまだに使い方がわからないであったり、もっとうまくまとめられないという方のために
おすすめの方法を用途別にまとめてみました。
1.学習ノート
自分だけの参考書をつくる!
先生が黒板に書いたものを書き留めることで精一杯になってしまう方が多いです。
しかし、学んでいることを自分のものにしていくにはただ見たものを控えるのではなく、
記憶力をあげるためにも重要なキーワードやポイントのピックアップ、
そして自分が感じた印象などを書き記すことが大事です。
ノートの方眼を利用して二本の線を引き、
「黒板を書き記す(自分でまとめた)エリア」「重要なポイント、キーワードエリア」
「自身が感じたこと、気づいたことエリア」の3エリアを構成して
書いていくと良いでしょう。
そのような意味のあるエリアを設定することで、学ぶ意識が変わってきます。
ページ数は勿体ぶらず、あとで見えやすくするためにも余白を思いっきり使い、見開きで区切りよくまとめてみてください。
(参考画像は、打ち合わせノートを参考にしてください)
2.企画ノート
アイディアの玉手箱に!
事業を考えるにあたってのアイディア出しやアイディアをまとめたりします。
アイディアを展開していくのに、大きくは発展型と細分型があります。
発展型とは、思いついたキーワードをバンバン書いていき最終的にまとめていくものになります。
見開きページいっぱいに書いていき、最終的に全体を眺めて選択したり、同じ意味合いになるものをグルーピングしてまとめていきます。
細分型は分析にちかく、ひとつの事象やキーワードを紐解いていきます。
マインドマップと言われた用紙の中央に議題となるメインテーマを配置して、テーマから連想されるアイデアや情報を線で繋げながら、分岐させるように放射状に展開していくまとめかたです。
また、アイディアが固まった段階で、実行に移すための事業計画をまとめていくのも企画ノートのひとつです。
新聞や雑誌の見出しを読んでいくだけで全体像がつかめるように意識して書いていきます。
見開きいっぱいに使っていくことで、全体像を掴むことができます。
企画屋かざあなで紹介している一枚企画書は、ノートの見開きで展開できる方法でもあります。
一枚企画書の詳細ページはこちら。
3.打ち合わせノート
学習ノート同じく自分の成長に!
打ち合わせノートは、TODO帳のように自分がやること、自分が関係することを忘れないようにメモることに使う方がい多くいらっしゃいます。
そのような使い方でしたらアプリのメモ帳で十分。
ただ、仕事をすることで自分自身の能力の発展につながる使い方ができるのがノートです。
使い方としては、学習ノートに似た使い方になります。
ノートの方眼を利用して2本の線を引き、
「報告や発表のあった仕事の全体像・状況の情報、総括エリア」
「他の人の意見エリア」「自分の意見エリア」と区切ります。
重要なのは他の人のエリアと自分の意見エリアです。
他の人の意見は、自分にない価値観や視点を与えてくれる知恵になります。
自分の意見となぜ違ったか、自分の意見がなぜ通らなかったかを
最終的に総括で検証、実行するタスクを打ち合わせ議事内容の下に矢印をひっぱって書いていきます。
ここは目立つように、下線をひくと良いでしょう。
仕事を前にすすめることも大事ですが、自身の成長を記録することもビジネスにとっては大事なことです。
4.日記ノート
ネタ帳、意識向上に!
日頃の行いを記録しておくものになりますが、テーマにより書き方は大きく変わります。
通常の一日のできごとを記録することでも、「記録のため」と「成長のため」の2種類に別れます。
記録は自分が過ごしてきた何気ないことや印象的なできごとを収めておくものになり
「いつ」「どんな天気で」「だれが」「どこで」「どんなことがあり」「どう思ったか」を記録します。
漫才師のネタ帳とまではいきませんが、何かの会話の時に思い出したりするのに役立つとともに
一日の頭の整理ができます。
また、成長のために日記をつけるタイプは、スポーツなど一日の状況を記すとともに
次のステップへの意識向上に使います。
記載する内容は、「練習メニュー」「練習を終えて何を感じたか」「次どうするか」といった
ことを記録します。翌日に前日の内容を確かめてから練習に入るため、目的をもった練習をすることができます。
5.テイスティングノート
自分だけの解説本!
ワインや日本酒、そして言ったレストランや食事などを記録するものになります。
自分自身で解説本を作るイメージになります。
一番最初のページに、目次もしくは地図をつくりその後のページにすぐにたどり着ける工夫をします。
次ページ以降は、1ページに1本・品もしくは1レストランの情報を書いていきます。
記録する項目は、その食材やレストランにより異なりますが、ひと目見てわかりやすくすることがポイントです。
食事であれば、蜘蛛の巣のようなグラフになるレーダーチャートや5段階評価で採点していきます。
レストランであれば、「味」「接客」「雰囲気」「価格」「こだわりもしくは衛生」。
日本酒であれば、「華やか」「軽快」「重厚」「芳醇」「隠やか」「ドライ」「アタック」「余韻」。
ワインであれば、「果実味」「酸味」「甘み」「苦味」「渋味」「香りの複雑性」「香りの強さ」。
そのほかに、その時の状況を記す他に、ラベルや写真を貼ったりするとよりわかりやすく、思い出せるものになってきます。
線を引いたり、図を書くにも方眼罫や市松罫といった罫線があるときれいに線が引けます。
まとめ
まだまだノートの使い方はありますが、
ノートの醍醐味は、その時の状況から心理的変化を見える化し、ストーリーができあがり、振り返る楽しみがあることです。
また、デジタルではなかなかできない書くことで頭のなかの情報を整理ができるとともに、書き記す手の動作や紙の質感、ペン先の滑りが頭に刺激を与えてくれ、より一層達成感を与えてくれます。
ノートに情報を書くのに小さい字でみっちり書くのではなく、大胆に書いて頭の中のモヤモヤを発散するとともに、
あとで見る際に見やすく楽しめるようにすると、よりノートライフを楽しむことができます。
今回ご紹介した事例は、字が見やすい市松罫の和紙ノート「UKIE」を使っている企画師が書いたものになります。
ノートの詳細はこちら。