企画はゼロからイチを生み出す、とても労力がいる作業です。
現在抱える課題を克服するための戦略を考え、それを資料に落とし込むのに、パワーを使い果たしてしまう方も多くいらっしゃいます。
そのため、できる限り労力がかからない、書類を作って見せず口だけの説明をしてくる方がいます。
とても気持ちはわかります。
しかし、聞いている側は見えてしまうのです。
どう見られていると思いますか?
それは、話してみて反応が良ければ先に進めようとする手間を省いた魂胆が。
実は、「私のニーズがわからないから探っていて、なんか聞き出そうとしてない?」「自身の企画に不安があるんじゃないの?」と思っています。
逆の立場になってみると、よくわかります。
提案を受けている側は、いい企画であれば二人三脚かつ大事な時間を割いて取り組みたいと思っている、もしくは情報が知りたくて時間を作ってくれています。
話を聞いてくれるだけで、大事な時間をいただいている状態です。
口だけでの説明では、次会った時には話が変わってるっかもという不安を持ちながら話を聞かなければなりません。
そんな不安を与えていては、良好な関係は築けませんし、せっかくのいい企画も動きません。
資料は、覚悟の現れです。
相手に渡せるのは、内容に自信がなければできませんし、自分が最後まで全うし、逃げることはしないという現れでもあります。
たまに資料をその場で見せながらも、持ち帰る方もいます。
それは、その方を信用していないと言っているようなものです。
企画を前に進めるには、相手に信用してもらうことが大事ですので、資料を作成し渡せるようにしましょう。
また、できれば相手ごとに作成し、相手の役割や結果が理解できるように作って持っていくと、より自分のために考えてくれている、動いてくれているというふうに見えます。
多くの人を巻き込む企画は、色々な方に調整・説明に伺わなければなりません。
説明に伺うにもかなりの労力がかかることは確かです。
しかし、トータルで見た場合、伺った際に信用を勝ち取ったほうがよりスピーディーに調整ができるはずです。