ノートブックには様々な種類が販売されており、自分がどれを使ったら良いか悩んでしまうことはないでしょうか。
ノートブックの使用方法としては、勉強や日記、アイディアなどを書き留めるために使います。
この書き留める機能を最大限に活かすためにも最適なノートブックを選んでください。
情報量と使うシーンで『サイズ』を選ぶ
ノートブックのサイズは、A5やA4などのA版とB5などのB版サイズがあります。
A判は、19世紀末ドイツの物理学者オズワルドによって提案されたドイツの規格で、国際規格サイズになります。
B判は、日本の美濃紙をもとに面積が1.5平方メートルの「ルート長方形」をB0とした国内規格サイズになります。
A4サイズ | 210×297mm |
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B5サイズ | 182×257mm |
A5サイズ | 148×210mm |
A4サイズのノートブックであれば見開きで倍のサイズのA3サイズで使うことができます。A5は見開きでA4サイズに、B5は見開きでB4サイズになります。
一般的にはB5サイズのノートブックが多く用いられています。
見開きで多くの情報をまとめたい場合には、A4サイズなど大きめが良いかもしれませんが、使用する場面を考える必要があります。
例えば、会議室の机が奥行き45〜60cmであることからパソコンや本を広げながら、ノートブックを使用するとしたらいかがでしょうか。
また、電車などで開きたい時にはコンパクトに開きたいですし、喫茶店で開く場合にも飲み物を置いて開くことを考えると、コンパクトなA5サイズを使用すると良いでしょう。
持ち運びやすさで『頁数』を選ぶ
頁数は様々なものがあります。
どうしても1冊にまとめたくなり頁数が多いものを選びがちですが、持ち運ぶのに重くなってしまいます。
重くなることで持ち運ぶのが億劫になり、使用しなくなってしまいます。
平均的には30枚程度のものが多く出回っており、30枚で15見開き使うことができます。
また、1日1頁使用することを想定できますので、日記などでも30枚のものを選択すると良いでしょう。
60枚で1日1見開きを使うこともできますが、頁数が増えるごとに重くなりますので、自宅など持ち運ばない特定の場所だけで使用すること以外では、30枚のものをお勧めします。
使う筆記用具と心地よさで『紙質』を選ぶ
書き心地と触り心地はとても大事です。
ノートブックに手を置いた際の触れ感と、書いたときの感覚が良いとノートブックをもっと使いたくなります。
洋紙はツルツルとしていることで、ボールペンやシャーペンなどでは、スラスラと滑るように書ける一方で、手触りは固く冷たい感覚を与えます。
一方、和紙のような紙は、吸収量が高いことからインク量の多い万年筆やボールペンに向き、紙に書く実感のある書き応えを与え、手触りは柔らかく温かい感覚を与えます。シャーペンを利用する場合には太めで濃い目のものを使用すると良いでしょう。
また、紙の色味においてもあまりにも白いと光の反射が高く目を疲れさせる要因にもなります。
真っ白い紙は漂白剤を使用していることが多いです。
書く内容と見え方で『罫線』を選ぶ
無地のものもありますが、ノートブックには、横罫、縦罫、方眼罫、市松罫があります。
罫線が入ることで書くことに目安がつき、情報を綺麗に整理して書くことができます。
横罫は横に文章を書いていけるものになります。複数の情報を二次的に行で区切ることができます。
主に、日記や文章を書くのに最適です。
方眼罫は、正方形の升目が等間隔の縦横に線がひかれたものになります。
縦横に線がひかれていることから、複数の情報を行と列で区切ることができます。
イメージや表などを書くのに最適です。
白地に薄い線がひかれているものから、灰色地に白線がひかれているものなどがあります。
市松罫は、正方形のチェック模様が等間隔に縦横に並んでるものになります。
チェック模様はヨーロッパでも、モノやデザインを正確に確認するためにモノの下に置くチェッカーボードに使われています。
イメージや文字に対し罫線が邪魔をせず、目安がありながらも自由に感覚的に書くのに最適です。
世界的にも有名な日本のノートブック
日本では台帳や万覚帖、懐紙などがメモやノートブックのような使われ方をしてきました。
現在では、日本製のノートブックが海外でも使用されてきています。
主なノートブックをご紹介いたします。
■ツバメノート
使用紙は自社で抄いたツバメフールス紙を使用しています。
グッドデザイン賞を受賞しており、世界でも使われているノートブック。
■水平開きノート
お孫さんのおじいちゃんのツイッターで有名になったページ間の段差がなく水平に開くノートブック。
日米でも特許を取得しています。
■WHITELINES
北欧スウェーデンを拠点とし、灰色地の紙に白い線がひかれた方眼ノートブック。
現在では、アプリを使いメモしたものをデジタル化できるように進化しています。
https://www.shinjudo.co.jp/whitelines.html
■和紙ノートUKIE
和紙に市松罫が施され平らに開くフランスで販売されているノート。
2021年文具大賞で審査員注目商品としてエントリーされています。
https://www.kazaana.net/2020/04/30/win-1901/
■モレスキン
1997年、ミラノの小さな出版社がこの伝説のノートブックを甦らせたノートブック。
数々のノベルティ、記念品としてコラボレーションされています。