11月5日(火)9時より、皆さんに納品いただきましたトロロアオイを仕分けする品評会を開催いたしました!
たくさんのトロロアオイをお送りいただき、ありがとうございます。
今年は特にみなさんのトロロアオイが貴重な存在となりました。
春に全国の紙漉き工房からの注文量に対し、農家さんの生産量ではぜんぜん出荷数が足りないという状況です。
今年は暑く、そして秋からの雨で夏まで元気が良かったのに最後の1ヶ月で腐ってしまったという農家さんが多かったように思えます。
私たちの畑で栽培したトロロアオイは夏終わり頃でも良い根が出来ていましたので、出荷を二段階に分けても良いのではないかと思いつつも、今後の課題ですね。
さて、4年目となる本プロジェクトですが、昨年よりまた一歩、明らかに出来栄えの底上げができており、マニュアルが固まってきたのと交流による情報共有が良かったのではと感じています。
また、今後の参考となるような資料、お手紙もいただき事務局及び農家さんの励みになりました。
品評会にお手伝いにきていただいたメンバー、とても助かりました。
ありがとうございます。
いざ品評!
今回も、会長である黒澤さんにみていただきました。
(県の研究所の方も見学に来られました)
24名の方にお送りいただきました。
農家さんでもお手上げの年に、これだけの方がお送りいただけたことは本当に嬉しく思います。
みなさんのトロロアオイへの愛を感じる根でした。(植物は愛情ですね)
お送りいただいたトロロアオイを会長が見て、「貧弱なのが少ないね〜」と一つ一つに興味を持たれ、細い根があるものは取っていただき、出荷できるように手を入れていただきました。
で、結果ですが
今回届いたトロロアオイの本数は845本(昨年572本)
Aランク477本・28.6kg(昨年106本・11kg)
Bランク290本・22.0kg(昨年149本・11kg)
Bランク外78本・5.0kg(昨年317本・26kg)
という結果になりました。
すごい!昨年より本数・量ともに大幅増です!
今回、気になったのは極太はなかったものの、人参のように綺麗に下に伸びていました。
あまり間隔をあけずに種を巻いたのが良かったのではないでしょうか。
事務局のプランターもなんとか今年Bランク入りし、プランターでも育てられることは確実となりました。次年度は同じ土を使って連作できるようにチャレンジしたいと思っています。
Bランクで惜しかったのが、根が立派なのに腐りやカビがでてしまっているもの、あと土寄せが足りず茎が太いままになっているものがありました。
土寄せをすると太い茎も根になりますので、次回試してみてください。
カビや腐りは半日でも干しておくと土の水分がとれるので、土を叩いて納品していただくだけで解消できます。
お送りいただいたメンバーには個別に品評結果をお送りさせていただきます。
整理に少々お時間をいただきますが、楽しみにお待ちください。
(今週末がんばります)
ランク入りした方には、ユネスコ登録されている技術で作られた細川紙で作った感謝状をお送りさせていただきます。その他の方にも、細川紙の一筆箋(1枚程度ですが)を制作し、お送りさせていただきます。
制作に少々時間がかかり2月頃になってしまいますが、今しばらくお待ちください。
アンケートのお願い
今年は昨年よりも暑く、そして秋の雨に、トロロアオイを腐らせてしまった方もいらっしゃると思います。
農家さんも種蒔いても芽が出ない、秋にとけてしまったと過去一に苦戦した年となりました。
そんななか届けていただいた皆さまは育てきることができたということで、何か工夫したことや、成長が思ったよりしなかった理由を統計的に解析したく、アンケートのご協力をお願いします。
このアンケートにより、1年目は髭根しかできなかった方が多かったのが少なくなり、タコ足に伸びてしまった根も減ってきました。
徐々にですが、よくなってきていますので、どうぞ宜しくお願いします。
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