本プロジェクトは2021年より始動し、今年で3年目を迎え、これまでに全国津々浦々の141名の方にご参加・ご支援いただいた中、60名の方が根を育てきり、約100kgのトロロアオイを納品することができました。
しかし、家庭での栽培について、マニュアル化が進んできてはいるものの、まだまだ手探りなことも多く、農家さんや職人さんが求めている良質な規格内のトロロアオイを育てるには量も質も十分に満たせていません。
また、トロロアオイは農業で有名な小川町の農家さんでもしっかり育てるのが難しいうえ、手間の割に買取価格が安く、需要に対して生産が足りていない状況です。
本プロジェクトは、生産不足となっている手漉き和紙に不可欠な原料“ねり(トロロアオイ)”を家庭で育て、埼玉県比企郡小川町のトロロアオイ生産組合や紙漉き職人さんに届けるとともに、和紙商品の開発や普及活動をするものです。一般家庭と原料生産農家、紙漉き職人が一体となって原料不足を克服し、手漉き和紙の存続の一歩につながればと考えています。
薄くて丈夫で保存性が高いことで世界的に知られている日本の和紙ですが、この薄くて丈夫な和紙を作るには、楮(こうぞ)等の植物の繊維のほかに、「ねり」が重要な役割を果たしています。その「ねり」の原料となる「トロロアオイ」という植物は、生産者の減少・高齢化により、生産量が不足しています。「わしのねり」プロジェクトは、手漉き和紙づくりに欠かせないトロロアオイを、一般の皆さまのおうちのプランターや家庭菜園で育てていただくものです。和紙づくりに使われるのは、トロロアオイの根っこの部分。皆さまに育てていただいたトロロアオイから抽出した「ねり」は、和紙商品開発に活かしていきます。
2023年の「わしのねり」プロジェクトでは、メンバー拡大とともに出荷率をあげて納品量の向上を図ります。また、もともと漢方や食料品としても使われたり、健康にも効用があるとされるトロロアオイを、和紙で使う根以外の茎や葉を活用した健康関連の商品化を図っていき、農家さんからの買取価格をあげる仕組みづくりを考えています。これにより、今までボランティアのような状態で育てていた農家さんが、本業として育てられるようにしていきます。
2023年3月7日(火)より、一緒に「ねり(トロロアオイ)」を育ててくれる方をクラウドファンディングにて募集を開始いたしました。
■「わしのねり」プロジェクト概要
手漉き和紙づくりに欠かせない「ねり(トロロアオイ)」をおうちのプランターや家庭菜園で育ててくれる方をクラウドファンディングにて募集いたします。
<「わしのねり」クラウドファンディングページ>
https://camp-fire.jp/projects/view/655439?utm_campaign=cp_po_share_mypage_projects_show
※2023年3月7日10時頃より、リンク先のサイトが見れるようになります。
<開始日時>
3月7日(火) 10:00~
プロジェクトキックオフ講演開催!
『ユネスコ登録されている手漉き和紙細川紙とトロロアオイ
〜手漉き和紙職人さんからみた業界の状況とこれからを語る〜』
生産不足の和紙の原料「ねり(トロロアオイ)」をみんなで育てるプロジェクト「わしのねり」の参加者募集を開始するにあたり、2023年3月18日(土)埼玉県小川町の小川町和紙体験学習センターから、紙漉き職人 内村さんと研修生をお迎えし、和紙についての講演を配信いたします。
<テーマ>
『ユネスコ登録されている手漉き和紙細川紙とトロロアオイ
〜手漉き和紙職人さんからみた業界の状況とこれからを語る〜』
<開始日時>
3月18日(土) 11:00~12:00
<開催場所>
小川町和紙体験学習センター
<開催メディア>
YouTubeライブ(企画屋かざあなチャンネル)・現地(少数名)
<参加申込み方法>
申込みはこちら。