11/30・12/1・2 手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画〜手漉き和紙ができるまで〜』展開催

世界一緻密な織物と称される大島紬に新しい風を「本場奄美大島紬NEXTプロジェクト」

日本で最も長い歴史をもち、世界一緻密な織物と称される大島紬に新しい風を
〜若い世代で作り、若い世代に本場奄美大島紬を届けたい〜
「本場奄美大島紬NEXTプロジェクト」 

2020年2月29日の動画配信により、本場奄美大島紬×Artプロジェクトが始動しました。
(動画配信はこちら
本プロジェクトは本場奄美大島紬NEXTプロジェクトとのタイアップ企画となっており、本場奄美大島紬を製作している若い職人さんと一緒になって、今ある課題解決と未来への一歩としてすすめていくものになっています。

本場奄美大島紬は、約1300年という日本で最も長い歴史と伝統があると言われている着物です。しかし、現在は後継者が減り、数年後には作りあげることが難しいという危機をむかえています。

若い世代の感覚と受け継ぐ伝統技術で作った着物を、次の若い世代に着てもらうことがこの伝統が活き続けることに繋がるという想いから、本場奄美大島紬協同組合の青年部が立ち上げたのが本場奄美大島紬NEXTプロジェクトになります。

本プロジェクトは2017年夏にたちあがりました。
今ある課題を洗い出し、そのなかでもまずは技術の伝承と自分たちで商品を考えることからはじまりました。若い世代がどのような着物を好まれるかデザイン、生産コストに販売価格など考え、クラウドファンディングを実施した結果、目標額の213%の支援を受けることができ反物の制作に入りました。

 

若い職人が少ないという危機。
やりたくても生活していけない状況を打破。
若い職人が夢を持て、生活していける状況に変えたい。

現在本場奄美大島紬をつくる職人の平均年齢が約70歳となり、20,30代は40人にも満たない状況で数年もしたら職人不足で生産できない状況です。
また、実際に何人もの若い職人が食べていくのが厳しく辞めていくような状況を目にしていたメンバーは、このプロジェクトで生活していけない状況を打破するため自分たちでつくり自分たちで販売する方法に変え、職人の適正賃金が支給できるような仕組みづくりを考えており、以下に活動ポイントを掲げています。

本場奄美大島紬NEXTプロジェクトの5つの活動ポイント
1)全工程、若い世代の手で本場奄美大島紬を作る。
2)同世代に着てもらえる本場奄美大島紬を考え届ける。
3)着て頂く方に本場奄美大島紬を直接お届けする。
4)若手への技術伝承とともに、担い手が生まれるようにする。
5)担い手が職人として食べていける環境を整える。

本場奄美大島紬はすべてが手作業で全約30〜40の工程があり、各工程ごとに専門の職人が必要なため、1人でつくり上げることができません。

このすべての工程をメンバーである若い世代が担当し受け継がれてきた伝統技術を使って、同世代の方に着てもらえる本場奄美大島紬をつくりあげました。

このつくり上げた反物は、プロジェクトメンバーが直接お客さまに手渡しすることができ、引き続き制作を行っています。

 

技術の伝承、そして次のステージへ

若い世代で作り上げ、お客さまに直接お届けすることができてきたのですが、もう2つの課題として、担い手と需要環境があります。
この2つの課題を解決するにあたり、第一ステージが技術の伝承であれば、第二ステージは新価値の創出です。この新たな価値創出は、若い世代が次の時代に何を求められるのか、どういうことができるのかをメンバーだけではなく、芸術家さんやデザイナー、クリエイター、そして美大生に本場奄美大島紬の魅力や特徴を知っていただく機会ととするとともに、新たな商品や作品を生みだそうと考え、本場奄美大島紬×Artプロジェクトがスタートします。

本場奄美大島紬NEXTプロジェクトの詳細はこちら

 

 

 

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