11/30・12/1・2 手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画〜手漉き和紙ができるまで〜』展開催

みんなで和紙の原料を育てる「わしのねり」プロジェクト始動

生産不足の手漉き和紙の原料“ねり”をみんなで育て
和紙職人の生まれ故郷「小川町和紙体験学習センター」から和紙を世界へ

本プロジェクトは、需要があるのに生産不足となっている手漉き和紙に不可欠な原料”ねり“をみんなで育て、紙漉き職人さんを育ててきた小川町和紙体験学習センターを活用し、和紙の新商品を開発いたします。


世界に評価されている手漉き和紙の
必需品「ねり(とろろあおい)」。
生産者減少・高齢化により、全国の生産量不足。

和紙商品を世界に提供するにあたって、材料づくりから手漉き、そして仕上げまで実際に体験したり、職人さんのお手伝いをしてきたことで、和紙業界が立たされている状況を知ることになりました。

薄くて丈夫で保存性が高いことで世界的に知られている日本の和紙ですが、この薄くて丈夫な和紙を作るには、原料となる『ねり(トロロアオイ)』が必要不可欠です。

この『ねり(トロロアオイ)』の生産が全国的に不足しています。

<記事:和紙の原料として重要な「とろろあおい」等生産量、生産者減少。>

手漉き和紙は、水のなかに楮などの植物の繊維を拡散させ、漉くことで繊維同士を絡ませて紙にしていきます。

しかし、水よりも重い繊維は、水だけで漉くと水中で拡散させてもすぐに沈殿してしまいます。

水が抜ける速度が早すぎるため繊維が均等になりません。

そこで『ねり』を使います。

『ねり』を使うと水中で繊維をコーティングし、均等に分散して浮遊させます。

『ねり』の助けによって簀の上に繊維を長く留め漉桁を揺すれることで、繊維をより一層絡ませることができ、世界でも評価される薄く強い紙ができあがるのです。

この重要な役割を担う『ねり(トロロアオイ)』は、全国的に生産者が減少し高齢化しており、生産量が年々減少しています。

国内の供給量の3割以上を生産している小川町においても、全国の紙漉き職人さんからの要望量を作ることができていません。

<記事:和紙の原料として重要な「とろろあおい」等生産量、生産者減少。>


みんなで家庭菜園で育てて少しでも役に立ちたい!

『ねり』は『トロロアオイ』の根の部分から抽出できるもので、家庭菜園用にも種が売られています。
一日花ですが、別名アジアンハイビスカスとも言われ、きれいな花を咲かせます。

天ぷらにして食べることもできるそうです。

トロロアオイ

手漉き和紙に使うのは根っこの部分です。
根の部分を叩いて抽出した粘液を『ねり』と呼びます。

ねり

トロロアオイ生産組合の方とお話し、種を分けていただくことができました。
(家庭菜園用とは種が異なるそうです)

この種を各家庭で育てていただき、その根の部分を送っていただくことで、手漉き和紙制作現場に回したいと考えています。

これは一般家庭と農家さんと職人さんがつながるプロジェクトです。
一般家庭で育てることは、私たちにとってもチャレンジになります。

種蒔きは梅雨前。夏に花が咲き、秋頃に収穫できます。

栽培するにあたり、虫の付きにくい家の中で育てるには深い鉢が必要になります。庭では、土を柔らかくした状態にする必要があります。場所は温暖なところであれば大丈夫ですが、家庭で育てる情報が少ないため、栽培中には状況等を情報共有して、みなさんと一緒に育てていきたいと考えています。

収穫・郵送いただいた『ねり』はトロロアオイの農家さんの組合に寄贈し、生産者と消費者がつながれる品評会や実際に小川町に来ていただいての収穫体験も予定しています。

※栽培途中でうまくいかなくなったとしても、できたトロロアオイで参加者の方にしおりや一筆箋に使える和紙を作りお送りさせていただきます。

多くの和紙職人さんを育ててきた「小川町和紙体験学習センター」。
センターで商品開発し、活用することで存続へ。

小川町和紙体験学習センターは全国で活躍する多くの紙漉き職人を育ててきた、生まれ故郷でもある施設です。

本施設は埼玉県から小川町に託され維持管理をしてきており、今でも紙漉き職人が和紙の制作に励んだり、紙漉き職人を目指す研修生が学んでいます。

しかし、建物の老朽化により、毎年修繕を繰り返している状況です。

私たちは、このセンターで紙漉き職人さんと商品を開発及び制作することで、使用料がセンターに支払われ、修繕費・維持管理費あてられればと考えています。


2021年3月2日より、一緒に「ねり(とろろあおい)」を育ててくれる方をクラウドファンディングで募集開始しました!

一緒に家庭の鉢や庭で、オフィスで、「ねり(とろろあおい)」を育ててくれる方を募集しています。5月下旬には種をお送りいたします。
ぜひ、皆様のご参加をお願いします。

↓↓詳細はこちら↓↓

下記のスケジュールでプロジェクトを進めていく予定ですので、どうぞ宜しくお願いします。


■プロジェクトスケジュール

2021年2月 クラウドファンディング開始(参加者募集)
2021年3月 キックオフトークイベント(和紙職人さん出演)
2021年4月 トロロアオイの育て方映像配信
      トロロアオイ生産組合説明会参加
2021年5月 トロロアオイの種、マニュアル配布
〜     インスタグラム、ZOOMにて育てている方で情報共有
2021年夏  トロロアオイ畑お手伝い会
2021年秋  収穫体験イベント開催
      育てた方のとろろあおいの品評会
2021年冬  和紙職人さんにお渡し
      トロロアオイの育て方マニュアル更新

※上記は現在予定している内容です。

一緒にプロジェクトを進める企画屋かざあなオンラインサロンメンバー募集

本プロジェクトにおいて企画屋かざあなオンラインサロンメンバーを募集いたします。
一緒に和紙職人さんとの講演や品評会などイベントの開催や種の郵送、新商品開発の打ち合わせや試作品のお試し、SNS配信などお手伝いいただける方を募集いたします。

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